こんにちは。
フィルムカメラ専門店Totte Meのときはです。
こちらでは、
- ボタンやスイッチの名前と意味
- フィルムをセットする方法
- 撮影に失敗しないための注意点!
- 撮影が終わったあとのフィルムの巻き取り方
について説明していきます。
ときは
各ボタンやスイッチの名前と意味
- レンズ着脱ボタン
- S(1コマ)/ C(連続)/ M(マニュアル)の切り替えボタン
- フィルム途中巻き戻しスイッチ(上部のRボタンと同時に使用)
- フィルム巻き戻しクランク(フィルム開閉スイッチ) / ASA(ISO感度)設定ダイヤル
- シャッタースピードダイヤル
- シャッターボタン&電源スイッチ
※L(電源オフ)/ S(1コマ)/ C(連続) - ブザー音スイッチ
- フォーカスリング(ピント合わせ)
- ワイドズームリング(ワイドズームの調整)
- 絞り値設定ダイヤル
- 電池ボックス開閉ネジ(コインで開けます)
ときは
フィルムのセット方法
フィルムセットの基本的手順は、以下の通りとなります。
- 裏ぶたを開けてフィルムをセット
- フィルムを巻き上げ位置まで引き出す
- 裏ぶたを閉じて自動で巻き取る or 手動で巻き取って裏ぶたを閉じる
- (必要であれば)空シャッターを切る
- ISO感度を設定する
この手順に沿ってフィルムをセットしていくのですが、巻き上げタイプによって微妙に方法が違います。
といっても、タイプは大きく分けて2つだけなので、心配しなくても大丈夫です。
ときは
手動巻き上げタイプ
裏ぶたを開けてフィルムをセットして手動で巻き取るというアナログな作業が必要です。
1枚撮影するたびに巻き上げレバーを使って手動で巻き上げて撮影します。
不安な方は動画を参考にして行いましょう(フィルムセットの説明からスタートします)。
ときは
- 注意点①
フィルムセット後は裏ぶたを開かない(フィルムが感光してダメになる)。 - 注意点②
フィルムカウンターの数字が1になっていなければ、裏ブタを開けて再セット。 - 注意点③
フィルムを入れても巻き上げされないときはシャッターボタンを半押しする。
撮影で失敗しないための注意点
ピンボケ回避
ピンぼけを避けるためには、最短撮影距離より離れて撮影する必要があります。
35-70mmのズームレンズの最短撮影距離は50cmになります。
50mmの単焦点レンズの最短撮影距離は45cmになります。
ピントを合わせる前に、そもそも被写体からの距離が十分に撮れているかを確認しましょう。
ピント合わせ
このカメラはマニュアルフォーカスになるので、正面にあるレンズのフォーカスリング(ゴムラバーの部分)を回してピントを調整します。
まず、ワイドズームリング(⑦)でワイドズームの調整を行い、フォーカスリング(⑧)で被写体にピントを合わせます。
ファインダー内の中央部分でピント合わせが確認できるので、被写体がはっきりと見えるまでピントを調整しましょう。
ピントが合ったからと言ってすぐにシャッターを切ってはいけません。さらにもうひとつ、調整する箇所があります。
露出の設定(シャッタースピード(⑤)と絞り値(⑩)の設定)
露出というのは、ざっくり言えば明るさのこと。
このカメラは、スマホやデジカメとは違って明るさの設定もマニュアル(手動)になります。
適正な明るさで撮るためには、以下の3ステップの手順を踏む必要があります。
- まずF値を設定する(F1.4に近いほど被写体の前後がボケて写真が明るくなります)
- ファインダー内にあるシャッター速度メーターを目で見て確認する
- シャッター速度のダイヤルを回して調整する
ただし、
マニュアルレンズならシャッタースピードをA=オート。
オートフォーカスレンズならシャッタースピードをP=プログラムオートにしていれば、絞り値(F値)を設定するだけで大丈夫です。
気軽にどんどん撮りたい、初めて撮影するので設定がよく分からないという方は、ダイヤルをAまたはPに設定しておけば安心して撮影できます。
カメラが自動で判断して、適正なシャッタースピードを設定し、適正な露出が設定されます。
もしファインダー内にあるシャッター速度メーターが低速=1/15~1秒になったときは、手ぶれで失敗写真になる可能性があります。
なので、F値を1.4に近い方に設定しましょう。それでも低速になるときは、撮影場所が暗すぎるので撮影できません。
撮影後のフィルム巻き上げ方法
自動巻き戻しタイプ
すべての枚数の撮影が終わると、自動でフィルムが巻き戻されるタイプです。
巻き戻しが止まったところで、裏ぶたを開けてフィルムを取り出します。
巻き戻しが終わったフィルムは、写真左側のフィルムのように、すべてのフィルムがパトローネ(金属管)に入った状態になります。
ときは
手動巻き戻しタイプ
すべての枚数の撮影が終わったあとに、手動で巻き戻していくタイプです。
ボディ左肩にあるフィルム巻き戻しクランク(④)を矢印の方向に回して、フィルムを巻き取っていきます。
このとき、クランクを回す向きを間違えるとフィルムがちぎれてしまうので要注意です。
巻き戻していくうちにフッと重さがなくなり、空回りしているような手応えがしたら、巻き戻し完了です。
クランクの右上にある銀色のボタンを押しながらクランクを上に引っ張り上げ、ゆっくり裏ぶたを開いてフィルムを取り出し、早めに現像に出しましょう。
ときは
- 巻き戻しされたのにフィルムカウンターの数字が変化しない
- 巻き戻しの途中で電池切れになってしまった
- 巻き戻しに失敗してフィルムが途中で切れてしまった
このような場合は、フィルムが完全に巻き戻しされていない怖れがあります。
そのときは決して確認のために裏ぶたを開けたりせず、そのまま写真専門店に持っていきましょう。
さいごに
もし分かりにくい箇所やここが知りたい!というポイントがあればお問い合わせよりご連絡ください(カメラの機種名をお忘れなく)。
フィルムの購入や選び方についても知っておきたいという方は、こちらでくわしく説明しています。
撮影が終わったあとの現像とスマホ転送については、こちらでくわしく説明しています。
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