こんにちは。
フィルムカメラ専門店Totte Meのときはです。
この記事では、
- 現像やスマホ転送の基礎知識
- スマホ転送ができる場所や料金
- お店や郵送で実際にスマホ転送するまでの流れ
といった基礎知識について、「これからフィルムデビューする」方でも分かりやすいように説明していきます。
ここにある知識を抑えれば、スマホで友だちにフィルム写真を送ったり、インスタにアップロードするところまでいけますよ。
あなたのフィルムのある暮らしの手助けになれば幸いです。
目次
そもそも現像・スマホ転送ってなに?
実際の方法を知るまえに、そもそも現像やスマホ転送とは何なのか? 意味をおさらいしておきましょう。
早くスマホ転送ができるお店や料金が知りたい!方はこちらをクリックしてご覧ください。
現像とは、撮影が終わったフィルムを光に当てても大丈夫な状態=陰画(ネガ)に変える作業です。
このネガは、明暗・色彩が実際の写真から反転しており、このまま本来の写真を楽しむことができません。
この現像されたネガから、写真としてプリントしたり、スキャンしてデータ化することで、陽画=写真が出来上がります。
写真のデータは、CD-ROMで渡されたり、QRコードやLINEを通してスマホに転送=ダウンロードできます。
よく「スマホ転送だけできませんか?」と訊かれることがあるのですが、
現像とプリントやデータ化(スキャン)作業をしない限り、フィルムから写真を仕上げることはできません。
スマホとは違って手間が掛かりますが、20~30年以上前のお父さんやお母さんの世代はこれが当たり前だったと思うと、不思議な気分になりますね
現像からスマホ転送ができる場所は?
現像とデータ化(あるいはスマホ転送)は、機材や設備がある写真専門店でしかできません。
フィルムを撮影したあとは、かならずお店に持っていくか郵送する必要があります。
現時点でスマホ転送に対応されているお店は、以下のとおりです。
- カメラのキタムラ(全国)
- コイデカメラ(関東)
- ポパイカメラ(東京自由が丘)
- Photolabo hibi(京都)
※対応されているお店は順次追加しています
スマホ転送ができるかどうか気になったら、事前に電話で確認するのがおすすめです。
ほとんどのお店は写真データ入りのCDを作ってくれるので、もしCDからデータを取り込めるパソコンを持っているなら、スマホ転送については気にする必要はありません。
現像後のネガからのデータ化は、こだわりのある写真専門店で頼めば色彩や明るさの補正を入れてくれます。好みの写真に仕上げたいという方は、こういったお店に依頼してみるのもいいでしょう
スマホ転送に掛かる時間とお金は?
カメラのキタムラでの料金は、フィルム1本1540円(現像料金660円 + スマホ転送880円)になります。
掛かった時間は、だいたいフィルム1本1時間前後でした。
もちろん、何本もまとめて依頼したときやお店が混んでいるときは時間が掛かります。
また、閉店間際に注文したときは出来上がりが翌日になります。
人気写真店や郵送依頼のお店は日本中から注文が来るので、最低でも7日以上は掛かると見込んでおきましょう。
お店でフィルム写真をスマホ転送してもらう流れ
今回は、実際にカメラのキタムラで現像からスマホ転送をしてもらいました。
まず撮影済みのフィルムを出して「現像とスマホ転送をお願いします」と伝えます。
そして申込用紙に名前と電話番号を記入します。支払いは後払いとなります。
だいたいフィルム1本1時間前後でスマホ転送まで出来上がり、電話番号のSMSにショートメールが届きます。
このメッセージのURLから写真をダウンロードできますが、支払いを済ませるまではダウンロードはできません。
お店で支払いを済ませて、ネガとCD-ROMを受け取ります。
料金は、先ほど書いたように現像料金660円 + スマホ転送880円で合計1540円になります。
こちらの仕上明細書にあるプリント明細番号が写真をダウンロードするのに必要になります。
スマホデータ転送サービスを開いて、先ほどのプリント明細番号を入力して表示するをタップします。
24枚撮りのフィルムで撮影したので、合計25枚のサムネイルが2ページに表示されました。
ここからスマホ1枚ずつ写真をダウンロードしていきます。今回はiPhoneで行いました。
写真をタップすると、このように表示されるのでダウンロードをタップします。
右上に矢印のアイコンをタップして、表示された写真をさらにタップします。
次に左下のアイコンをタップし、画面下の方にある画像を保存をタップすると、写真アプリの中にフィルム写真が保存されました。
これでお店での現像からスマホ転送は終わりです。
注意点として、カメラのキタムラのスマホ転送データサービスにある画像は1週間ほどで消えてしまいます。
スマホしか持っていない方は早めにダウンロードしておきましょう。
もしダウンロードできなかった場合は、一緒に受け取るCDの中に画像データがあるので、パソコンで読み込みましょう。
郵送でフィルム写真をスマホ転送する方法
近場に写真屋さんがない、どうしても忙しくてお店に行けない!という方は、郵送で依頼することもできます。
郵送で依頼できる写真屋さんはCDへのデータ化に対応しているところがほとんですが、ここではスマホ転送に対応しているお店のみを紹介します。
料金はすべて、35mmフィルムの現像〜データ化(スマホ転送)のみ。最初にフィルムを郵送するときの送料は含んでいません。
①ポパイカメラ
ポパイカメラの特徴
- 創業82年の歴史を持つ東京自由が丘の老舗写真専門店
- 現像時に細かなオーダーができたり、マニアックなフィルムに対応可能
- LINEアカウントに写真のダウンロードURLを送ってもらえる
- 人気店で納期が1週間以上掛かる可能性がある
ポパイカメラの料金と支払い方法
- フィルム1本の現像〜スマホ転送1850円 ※代引の場合+330円
- クレジット決済 or クロネコヤマト代金引換
②Photolabo hibi(京都府左京区)
Photolobo hibiの特徴
- #hibiプリというハッシュタグでSNS人気がある京都の写真専門店
- サイトのプリントギャラリーがとても素敵
- LINEアカウントに写真のダウンロードURLを送ってもらえる
- 納期はこちらも1週間以上掛かる可能性がある
Photolobo hibiの料金と支払い方法
- フィルム1本の現像〜スマホ転送1230円+送料
- 銀行振込のみ
③コイデカメラ
コイデカメラの特徴
- 関東エリアに50店舗を展開する大手写真専門店
- 納期が早く、発送から1週間程度で出来上がる
- QRコードを読み取ってスマホに写真をダウンロードする
- 「C-41」と記載があるカラーネガフィルムしか対応できない
コイデカメラの料金と支払い方法
- フィルム1本の現像〜スマホ転送2730円
- 代引きのみ
まとめ:スマホ転送はカンタン
- スマホ転送は写真専門店でしかできない
- 店頭でのスマホ転送の料金は1本約1540円
- 郵送でスマホ転送を依頼できる
これまで私も何度もスマホ転送をお願いしたことがありますが、一度やってみるとすぐに慣れます。
申し込みの手順よりも「うまく撮れてるかな、変な写真はないかな」という方が心配になるほどです(笑
リピーターさんの優遇サービスもあるので、お気に入りのお店が見つかるとさらにフィルムが楽しくなること間違いなし!です。
ぜひ実際にスマホ転送して、友だちにフィルム写真を見せてみたり、インスタにアップロードしてみてください。
時間をおいて見返したとき、きっと普通の写真とは違うよろこびが感じられますよ。
フィルムの購入や選び方についても知っておきたいという方は、こちらでくわしく説明しています。
さいごに。当店もインスタをやっています。よろしければご覧いただけると嬉しいです。
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