こんにちは。
フィルムカメラ専門店Totte Meのときはです。
ここ数年、SNSを中心にフィルム写真ブームが再来しています。
フィルムならではの懐かしさのある色合いや暖かみに惹かれてフィルム写真を撮ってみたい! と思う若い方も増えています。
この記事では、20代の間ずっとフィルムカメラや写真に触れてきた私が、
- フィルムを買う場所や選び方
- フィルムの種類や購入時の注意点
- おすすめのフィルムについて
といった基礎知識について、「これからフィルムデビューする」方でも分かりやすいようにまとめています。
ここにある知識を抑えれば、あとは好きなように写真を撮るだけ。フィルムのある暮らしをゆったりと楽しんでみてください。
撮影したあとの現像〜スマホ転送について先に知りたいという方は、こちらの記事をクリックしてご覧ください。
そもそもフィルムってなに?
ざっくり説明すると、フィルムとは光を焼き付ける薄い板のことです。
この薄い板にレンズを通して光を当てることで写真ができあがります。
仕組み上、フィルムの大きさには限界があって決まった枚数しか撮影できず、撮り直しもできません。
フィルムの種類
フィルムの有名なブランドは、富士フィルムとKodak(コダック)の2つです。
フィルムはカラーと白黒(モノクロ)に分かれており、さらに写りや撮影枚数によって種類が分かれています。
フィルムごとの違いとは?
フィルムごとの違いとして一番大きいのは、発色や描写といった写りの違いです。
たとえるなら、スマホのカメラアプリにあるフィルター加工や効果の違いのようなものです。
たとえば、富士フィルムは赤味が強く人肌や青空が鮮やかに写り、
コダックはナチュラルな発色で白色がクリアに写ります。
さらに大きさや規格の違いがありますが、一番ポピュラーな35mmフィルムを覚えておけば大丈夫です。
これから初めてフィルムを買う方は35mmのカラーネガフィルムを探しましょう。
かわいいパッケージと思って買ってみたら、じつはモノクロフィルムだった!という失敗もあります。
初めて購入するときは、箱の側面にカラーネガフィルムと書いてあるかチェックしましょう
フィルムのISO感度とは?
フィルムのパッケージには 100 / 400 / 800といった数字が書いてあります。
これはISO感度といって、 数字が高くなるほど暗いところでも明るく撮ることができます。
数字が高いほどザラつきのような粒子感が出て、フィルムらしい写真になります。
もし曇りの日や夜間、室内の照明が暗いところで撮るときは、ISO400~800のフィルムを選びましょう。
日中や昼間しか撮影しないという方はISO100のフィルムが向いています。
いつでも撮影したいという方は、オールマイティーで使いやすいISO400のフィルムがおすすめです。
フィルムってどこで買うの?
フィルムは基本的に写真専門店で販売されていますが、Amazonやメルカリといったネットでも購入することができます。
しかし、ネットだとまとめ売りしかなかったり、間違えて買ってしまうことがあります。
初めてフィルムを買うときは写真専門店で購入するのがおすすめです。
写真専門店でフィルムを購入する場合
大手写真専門店やチェーン店でフィルムを置いてあるお店は、以下のとおりです。
- カメラのキタムラ(全国)
- ヨドバシカメラ
- ビッグカメラ
- コイデカメラ(関東)
- カメラのナニワ
- レモン社
- パレットブラザ
この他にも、現像やプリントを手掛けている個人の写真屋さんでも販売しています。
近くのお店を探したいときは、Google検索で写真屋さんと探して調べてみるのが良いでしょう。
ただし、写真撮影のみでフィルムを販売していない写真屋さんもあるので、お店に行く前に確認しましょう。
ネットショップでフィルムを購入する場合
Amazonで『35mm カラーフィルム』と検索すると、たくさんのフィルムが出てきます。
この他にも様々なネットショップやメルカリといったフリマアプリでも購入できますが、3本や10本のまとめ売りが多いです。
1本や2本のバラ売りで購入したい方は、写真専門店で購入するのも手です。
特に初めてフィルムを買う方は買い間違いを避けるためにお店でちゃんと見て選ぶのがおすすめです。
おすすめのフィルム
ここからは、人気のある35mmカラーフィルムを作例付きで紹介します。
先ほど紹介したお店に置いてあるものもあるので、ぜひチェックしてみてください。
富士フィルム FUJICOLOR 100
安価で、24枚撮りという手頃さが魅力。初心者の方に一番おすすめのフィルムです。
日中の屋外で使うとちょうどいいフィルムです(曇り空や夕方以降の暗い場所で撮ると、写真が全体的に暗くなります)
明るいところで撮ると白っぽい雰囲気になり、どこか懐かしくて温もりのある雰囲気が出ます
このあと説明するX-TRA400と同じく、青空や海の青色がしっかりと写ります。
インスタの青色が美しい写真では、よくフジフィルムが使われています。
富士フィルム SUPERIA X-TRA 400
全体的に色がはっきりして、鮮やかに写るフィルムです。
青空の青味が濃厚に出たり、人肌が健康的に写ります。
日本人が見慣れた雰囲気になるうえ、適度にザラザラ感(粒子間)があります
曇り空や夕方以降でも使いやすいので、オールマイティなフィルムと言われています。
Kodak(コダック) ポートラ
ちょっとお高いフィルムで、作品撮りやここぞ!というときに使いたいフィルムです。
コダックといえば黄色というブランドカラーのイメージ通り、
全体的に黄味が入った色合いになるので、人物ポートレートの人肌がとてもキレイに写ります。
透明なものや白っぽいものが淡く透明感のある感じになり、さわやかな雰囲気になります。
この他にもたくさんの個性的なフィルムがあります。
順次こちらで作例とともに紹介していく予定です。少しでも参考になれば幸いです。
フィルムを購入するときの注意点
フィルムを購入するときは、箱の側面に記載されている消費期限に注意しなければいけません。
消費期限とは、いってみれば使用期限のこと。期限を過ぎてしまうと、写真がきれいに写らなかったり、色褪せてくすんだ色になってしまいます。
新品のフィルムはだいたい2〜3年の間なら問題なく使えますが、安売りされているフィルムのなかには期限切れのフィルムもあるので気をつけましょう。
とはいえ、期限切れフィルムならではの色褪せた色彩や思いがけない写りも独特の面白さがあります。
普通のフィルムに慣れてきたら、あえて期限切れのフィルムを手に入れて楽しんでみるのも良いでしょう。
まとめ:撮影が終わったら現像とスマホ転送へ
- フィルムは写真屋さんかネットで購入できる
- フィルムによって、ISO感度・枚数・価格・写りの違いがある
- 初心者の方には手頃な価格の富士フィルム FUJICOLOR 100がおすすめ
フィルムの基礎知識があれば、同じカメラでもフィルムを変えることでひと味違った写真が撮れます。
ちょっとお金は掛かりますが、スマホでは出せない、フィルムならではの良さをぜひ味わってみてください。
撮影が終わったあとの現像とスマホ転送については、こちらでくわしく説明しています。
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